接地抵抗測定の基本
停電点検で、もし作業者に新人がいたときに頼みやすいのが接地抵抗測定ではないでしょうか?
必ず測定しなくてはいけない項目ではあるものの危険な箇所に近づく確率も低く、少し目を離しても大事にはなりにくいというのも理由の1つです。ここではムサシインテックの接地抵抗計「ET-5」を例にして基本事項を確認していきます。
測定の概要
通常の測定では3極法と呼ばれる方法をとります。補助極を2つ取る方法ですね。その仕組みを簡単におさらいします。
まず下図でセットした時で考えます。
図(a)にてE-C間に電流を流す(そのときの等価回路は下左図)
オームの法則よりE、IがわかればRxが計算できますが、実際は補助極のRcが入ってしまう。(そのRc分の電圧降下がある)
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ここで補助極Cと測定極Rxとの関係を見てみます。図(b)にて距離と電圧の関係では、ある一定距離間は電圧が一定となる部分が確認できます。
その区間内に任意の点Pを置いてE-P間の電圧(実質測定する接地極の電圧降下分)を測定・使用すればオームの法則より計算できます。
なおこの点Pにおいては、測定に使用する電圧計の内部抵抗を大きくすることでP点にはほとんど電流は流れないため補助接地極の抵抗降下を無視できるものとしています。
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接地抵抗測定(3極法)

補助極を2本使用する一般的な方法です。補助極の間隔は10mで一直線が基本。もし直線が無理な場合はE-P、E-Cの角度は30度まで広げてもいいようです。(あくまで目安)
※測定時の電流 :40mA
※E-C間の開放端子電圧:約140V
接地抵抗測定(2極法)
補助極は1本。補助極が打てないときに使用します。測定値は補助アースと測定物の合成抵抗がでるためD種測定に向いています。
例えば盤アースの測定に、補助アースを分電盤内の回路中性点 (B種接地)として測るとすると、仮にB種が20Ωと分かっていて測定結果が45Ωだった場合は盤アース (D種接地)は25Ωであると分かります。
※ELBを動作させないよう測定電流は2極法(PC短絡)時は、12mA 600Hz
<一口メモ>
基本的にオームの法則で計算はできるみたいですね。実際測定する時は仕組みまでは考えないと思います。どちらかというと補助極を一直線に打つ(30度までずれてOK)の方が覚えていた方が良さそうです。
ちなみに原理としては「交流電位差計法」というらしい。あとで調べよ。
参考:1500 ET-5 アーステスタ 取扱説明書 ムサシインテックより